関西・見仏の旅2010夏②

関西・見仏の旅、２日目。

今日は大阪です。

今年１月に訪れた葛井寺・道明寺の２寺のご本尊がご開帳となるため（18日だから）、再訪しました。

さらに、同じく毎月18日に寺宝の弥勒菩薩が公開となる野中寺にも行ってきました。

まずは野中寺です。

藤井寺駅からバスで約５分。

聖徳太子の命により建立されたお寺ですが、でも、ここって、河内国だよね……。

河内といったら、聖徳太子や蘇我氏と対立した物部氏の本拠地だよねぇ……。

そこに、聖徳太子ゆかりの寺がある……。

？？？？？

何かウラがありそうですな。

ま、そんなことはともかく、見仏見仏っと。

拝観料を払って寺の一室へ。

おお、これは素晴らしい。

小さい仏像なんだけど（全長50cm以下）、実に見事です。

天智天皇の時代に作られたそうですから、白鳳時代ですね。

いやあ、良いものを見せてもらいました。

続いて、葛井寺へ。

ご本尊の千手観音を見仏。

うーん、やっぱりすごいね、千本の手。

迫力が違いますな。

変な表現ですが、説得力が違います。

しかし、初めて見たときにも思いましたが、この千手観音、本当にイケ仏（イケてる仏像）です。

月に１回なんてケチケチしないで、年中公開してくれれば、絶対に若い娘にも人気出ると思うけどなぁ（興福寺の阿修羅像みたいに）。

さて、本日最後は、道明寺。

いやー、本当にこのお寺は落ち着くなぁ。

町中にあるお寺なのに静けさがあって、国宝を謳っていてもそれを鼻にかけることもなく、気さくなんだけど凛としてて……。

――まあ、一言で言えば良いお寺です。

ささ、ご本尊の十一面観音を見仏しましょうか。

――、ふう。

素敵です。

見飽きません。

いつまでも見ていたくなるような、素晴らしいお姿です。

「可憐」という言葉がピッタリくるような、女性的で美人系の十一面観音です。

いやー、本日も名仏を堪能させていただきました。

さて、最終日の明日は、兵庫県に行きます。